truth

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甘くて切ないキスが私を翻弄する。 なんて甘いキス。 ゼルがこんなに私を思ってくれてるんだって、キスが教えてくれる。 「ゼル…好き…っ…」 ゼルが目を細め、私を見つめる。 「アマネ…もう、私は貴女を離さない。貴女は私のモノだ。アマネ…」 ゼルは私を抱き上げベッドに私を横たえた。 「アマネ…貴女の全てを私のモノにしたい。」 熱い視線に頷く。 ゼルが私の額に、瞼に、鼻に、頬に、そして唇に口づける。 私の胸の膨らみを確かめるように、優しく大きな掌で包み顔を埋めた。 触れられるだけで、私の身体は悦びに満たされ…今まで味わった事のない甘い感覚に陥る。 「美しい…アマネ…」 その言葉の一つ一つも、私をとろけさせる。 しなやかな指が私の身体を這う。 そして、下着の中へと侵入して来た。 「ぁんっ!!」 「アマネ…こんなに…」 「いゃっ…」 恥ずかしさで顔を覆う。 こんな事、初めて!! 恥ずかしいなんて…顔を見られたくないなんて、こんな感情初めてで戸惑う。 身に纏う全ての洋服を脱がされ、ゼルも全てを脱ぎ捨てた。 華奢な身体と思っていたのに、綺麗な筋肉の筋が男らしさを感じさせる。 ゼルの裸でさえも、こんなに恥ずかしい…。 私はどうしてしまったの? 「あっ!…ゼル…っ…」 ゼルが私の足を広げ顔を埋める。 「…んっ…いやっ…ぁあっ…」 ゼルの舌が花弁を這いずり回る。 「アマネ…どんどん溢れて…とても…いい香りがします…あぁ、アマネ…」 ゼルの言葉に悶える。 こんなに感じるのは初めて…まるで処女に戻ったみたい…。 ピリリリリリ… ピリリリリリ… 「ぁんっ…ゼル…電話…がっ…」 「ダメです。今は貴女を…離せません…」 「でもっ…んあっ…和哉かも…ぁあっ…」 「和哉殿でも、今は邪魔されたくありません。」 ゼルが私の足を持ち上げ、妖艶な微笑みで私を見下ろす。 「…アマネ…」 「んぁあぁあっ!!!」 ゼルに貫かれ、私の身体に悦びが満ちる。 「アマネ…」 ゼルは艶めく瞳で私を見つめる。 そしていつの間に持って来たのか私に携帯を差し出す。 「えっ?…ぁん…ゼル?」 「出てもいいですよ。ふふっ…」 そんな! こんな状態で? ゼルの瞳は怪しく光る。 私が戸惑っているとゼルは鳴り止まない携帯の通話ボタンを押し、私の耳に押し当てた。
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