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「は、はい…」
ゼルがゆっくりと腰を打ち付ける。
『こちらは先程お邪魔した○△警察署の佐々木と言います。今井天音さんですね?』
「はっ…はい…っ…ぁ…」
ゼルを睨む。
ゼルはニコリと微笑み、より激しく腰を打ち付ける。
『明日、先程の調書をお取りしたいのです。ご足労ですが、署まで来て頂けますか?』
「ぅ…ぁあっ…はいっ…は…っ!…」
『今井さん?どうかしましたか?』
ゼルは私の腰を掴み、激しく腰を打ち付け、ニヤニヤと私を見下ろす。
「はっ…ぁあっ…いぇっ…何でも…」
『そうですか…では、明日お待ちしています。』
「はぁ…はいっ…」
ゼルが携帯を奪うと枕元に置き、口づける。
「んっ…んんっ…」
「やはり、可愛い貴女の声が聞きたいです。」
ゼルが激しく腰を打ち付け微笑む。
「さぁ、アマネ、思いっきり声を聞かせて下さい。」
「ぁあっ…んっ、はぁ…ゼルっ…あぁっ!!」
「アマネ…」
ゼルは恍惚の表情で私を見下ろす。
意地悪っぽく私の唇を割り、口の中に指を挿入して腰をくねらせる。
「んん…っんっ…ぁ…」
「綺麗です…アマネ…」
いつの間にか溢れた私の涙を指ですくい取り、ゼルが呟く。
「愛しています。私の美しいアマネ…」
妖艶な微笑みで見つめられ、ゼルの瞳を見つめながら声をあげた。
「ゼルっ…ゃっ…ぁあっ…ダメっ…ぁあんっ…イっちゃう…ぁん…」
「私も、もう…、アマネっ!!」
弓のように身体をしならせゼルが私を貫き、二人で快感の波にのまれた。
ゼルの荒い息遣いが耳をくすぐり、ゼルにしがみついた。
ゼルが乱れた私の髪の毛を優しく梳く。
「アマネ…私のアマネ…。」
ぎゅっと抱きしめられて…この幸せなまどろみに酔う。
好きになった人に抱かれる事がこんなにも感じてしまうものなのかと、内心驚く。
こんなにも満たされて、こんなにも幸せな気持ちになれたのは生まれて初めてだった。
ゼルが私の顔を覗き込む。
「アマネ?」
何故か急に恥ずかしさが込み上げ、ゼルの胸に顔を埋める。
なにこの恥ずかしさ…。
「アマネ…顔を見せて下さい。」
「っ…いやっ!!」
ゼルが身体を起こし、恥ずかしくて両手で顔を覆った。
「アマネ…どうしたのです?」
手首を掴まれ私の顔を覗くゼル。
「アマネ、そんな濡れた瞳で見上げられたら…」
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