Scene.1 -古びた人形-

8/37
前へ
/121ページ
次へ
せめて、自分が通う学校の教師でなければ良かった。 滑り止めとして受験した私立高校。 公立高校の受験に失敗した私は、翔琉が教員として勤める文教学園に進学するしかなかった。 この地域は田舎で、私たちのような若い世代はもうほとんどいない。 私たちの母校である小学校は、市街地にある大きな学校に吸収合併されてしまった。 中学校や高校もどんどん少なくなり、今では片手で数えられる程の数しか残っていないもの。
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加