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日曜日の午後。
翔琉の思い付きで、昔お父さんが使っていた一眼レフを探すために物置の捜索を始めた私たち。
もうすぐ陽が落ちる。
なのに未だ、目的の物は見付からない。
「ねぇ、無理に古いカメラなんか探さなくたって、お父さんに頼んで1つ借りればいい事でしょ?」
私のお父さんは写真家。
厳格な鎌塚家とは違い、紫藤の家にお嫁に行ったおばあちゃんの家柄はとても自由で平凡だった。
お父さんは1年の半分以上を海外で過ごし、いつも気ままに写真を撮る仕事をしている。
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