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「デート……なのかぁ?
たしかに2人きりだったけど、別にそんな雰囲気じゃなかったし。
今度写真部の撮影で行く箱根を下見しに行きたいからって、たまたま近くにいた俺を誘っただけだと思うけど。」
相変わらず翔琉は女心に鈍感だ。
どうでもいい人を遠出に誘ったりはしない。
同じ彼を密かに思う身だから、私は篠田先生の気持ちに何となく気付いていた。
「2人きりならデートみたいなモンじゃん。
あーあ、翔琉ファンの子たちが知ったら泣くよ?
まさか相手が、あの篠田先生だなんて。」
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