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こうやって子ども扱いされてばかり。
だから私は、いつまで経っても翔琉への思いを押し込めるしかなかった。
他の誰よりも一緒にいて、ずっと彼の姿を見てきたはずなのに。
先に大人になった翔琉。
まだ子どものままの私との距離は、どんどん遠く離されていくばかり。
「そうやって、いっつも私の事子ども扱いするんだから!
……もう、手伝ってやんないッ!!」
ぷいっとそっぽを向き、埃まみれの人形を抱いて踵を返す私。
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