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母屋よりは格段に小さいけど、この離れの家屋だってそこそこの大きさだ。
1人ぼっちで過ごすには広すぎる。
それでもいつかお父さんが帰って来る日まで、私はここで待っていなければならない。
床に張られた板は、しょっちゅうギシギシと不気味な音を立てる。
昭和の時代に建てられたこの家。
戦後の復興と共に増築されたはずのこの離れも、今ではだいぶ老朽化が進んでいるようだ。
それでも主が弱れば、この古い家屋を建て直す事さえできない。
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