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「別にさほど大きな問題じゃないし、ほっておいていいと思うよ。
気づいたところで、死角があるわけじゃないしね」
俺らの部屋も含め、全ての部屋に隈なく設置されているカメラに、映らない箇所はない。
もちろん、トイレやお風呂も。
この施設にいる以上、プライベートなど存在しないのだ。
「まあ、三崎の話はこれくらいにして………お前らの方はどうなんだ?
ゲームが始まったわけだが」
「うーん。別になにもないかな。江山くんはこんくらいのことで動じる子じゃないし。案外楽しんでるんじゃない?」
最近は退屈しているようだったから。
「勝又さんの方はなんとも。こういうのはあまりあの方には向いてないですから、苦戦しているでしょうね」
おまけに聞き出す相手があれじゃあね。
無理難題という奴だ。
「それよりも、私としては九字間自身がルール説明に買って出たことが驚きなんですけど」
「……………………………」
「……………………………」
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