第41章:狂い咲き、咲き乱れ

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「野城くん!!野城くんなの!!?」 奈央子は そう言いながら、両手で口を押さえた。 ルナは「まさか」という表情で、奈央子を勢いよく振り向いた。 しかし彼の服を見て、野城だと分かったのだろう。 今朝、シーサイド・ガーデンで会った時と同じ格好だと言うことを。 「う………」と、野城が反応する。 「野城くん!!」 叫ぶ奈央子。 「太田さん…。あぁ、無事だったのか」 小さな声が、ドアの向こうから返ってくる。 ルナは震え声ながらも冷静な声で「充さん、ドアが開かないですわ」と言うと、野城が少しだけ身体を動かした。 うつ伏せのまま、数十センチほど、もぞもぞと奥に移動するのが、二人にも気配でわかった。 ルナがゆっくりとドアを押す。 全開とまでは いかないが、奈央子とルナの身体が入れる位の隙間ができた。 その隙間から奈央子が急いで部屋の中に入り、続けてルナが入る。
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