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リタ『しっかし、本当ふざけてるよね。』
苛立ちながら支部までの道を歩く。全くもって訳が分からない。
煉舞『はい、本当に。こんな事例聞いたことがありません…、異能が完全に使えないなんて』
煉舞ちゃんも少し苛立っているようだ、まあ仕方ないだろう。
そもそも異能を持ち合わせていない私には異能を使えないという感覚が分からないのだが。
私の場合なら身体がただの肉の塊に戻るというようなことなのだろうか。考えてみると凄く嫌だな。
リタ『…私が思うに東大帝国の所謂テロのような物だと思うんだ』
煉舞『私もそう思います。ニホン全土にこの事例が広がっているとは考えにくいので。』
リタ『もしもニホン全土に広がってたらさ、かなりヤバい事になるね、両国の戦争は更に激しさを増すよ』
煉舞『しかも異能者は普通勢力と変わらないのであなたのような亜人や獸人が戦争の鍵になりますね…。申し訳ありません…』
申し訳なさそうに視線を下げる煉舞ちゃん。自分が悪いわけでは無いのに、異能を持つ人は今凄く辛い状況だ。
私が彼等をフォローしないといけないな。何時も守られることが多いから頑張らないと。
煉舞『着きましたよリタ中佐』
リタ『…ああ』
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