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煉舞『やっぱり、異能が使えないのは役立たずですよね』
マリネちゃん達が来るまでの間、2人きりのソファで煉舞ちゃんは自嘲の笑みを零した。
リタ『どうしてそう思うの?』
煉舞『だってそうじゃないですか?異能が使えない私は普通の人間です、亜人や獸人のように強くありません…』
リタ『君は強いよ。異能が無くても。』
煉舞『異能が無いと誰も守れないんですよ、私』
リタ『そんなことありえない!今まで君は沢山の人を守ってき』
煉舞『亜人に私の気持ちなんか解らないよ。』
リタ『いい加減にせえや!!』
煉舞ちゃんの胸元を掴む。
煉舞『また護れなくなるのはいやなんだ…』
煉舞ちゃんがガタガタとふるえ出す。
リタ『だから私達が居るんだよ!!!煉舞が戦えないときでも誰かを護るために!!!!』
いつも笑顔の煉舞ちゃんの顔がくしゃりと歪む。
煉舞『リタ…中佐…』
リタ『心配しなくていい、何も心配しなくていいから。ね。』
肩を震わせる煉舞ちゃんを前に、私はただ優しい言葉をかけることしか出来なかった。
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