降って来た王子様

3/4
前へ
/50ページ
次へ
そんな悠長な事言ってる場合じゃなかった なんか落下方向こっちだし 隕石って人めがけて落ちてくるのね こんな知識いらねぇーーー!!! てか危ない危ない マジで落下しちゃうぞ5秒前だぜ? 取り敢えず後ろに思いっきり跳ぶ その2秒後ぐらいに先程まで俺がいた場所に落下 だが、お決まりの衝撃波と音がしない 隕石という名の光の球は静かに地面を抉っていた でも煙はもくもくである これはこれでインパクトあるぞ 俺が呆然と立っていると、隕石は光を弱めていった 徐々に煙も薄まり、見えたのは藍色の塊 しかもぴくっと動いた え・・・? 煙で不明瞭だけどなんか伸びてるぅうう!!! 目を凝らして見ると それは人間の手だった え・・・?(二度目) なんで空から落ちてきて生きてんの? だからこんなサプライズ頂けないんだってば 心の中で半泣きしていると ザっと音がなり塊(多分人間)が動いた そこで丁度煙がなくなる 目に入ったのはサーベルを身体の支えにした美青年だった 金糸のような髪 夜空より深い色をたたえた藍色の眼 整った鼻と口
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加