第1章 禁断の香り

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(――知ってる、この匂い) 鷲掴みされたように ドクンと左胸が波打った。 だけど どうして――。 「どうして……おまえが……?」 どうしたって 知りようのない僕の過去。 僕だって胸の奥深く 閉じ込めていた。 それは禁断の領域なのに――。
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