第1章 禁断の香り

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「綾戸蒼介(あやと そうすけ)」 確認するように 僕の名を呼ぶ。 「――あなた、僕の大事な人を殺したね?」 あとはただ まるで夢のように朦朧と聞こえる。 「ねえ先生……僕の傷口舐めてよ」 少女みたいな唇が 僕を翻弄する言葉だけ――。
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