第1章 禁断の香り

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「でね、校内暴力全盛期でしょ、不良やら暴走族やらホント先生たちは大変だったと思うよ……今なんかさ、なんだかんだ平和じゃない?」 平和――。 「特にうちの学校は」 そうさ ここは県内でも有名な名門校だし。 「綾戸先生、おはようございます」 「おはよう」 目の前を通り過ぎるのは きちんとした身なりの 育ちのいい坊ちゃん嬢ちゃんばかり。
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