第1章

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 「あの…それじゃあ…これ以上長居するのも迷惑かと思いますんで、失礼します。」  話してくれないならココにいても仕方がないし、何より落ち着かない。  「秋良は迷惑?もう帰した方が良い?」  なんでそこで志田さんに確認を?  …あっ!ここ志田さんちだ!  神田さんが自分ちみたいにくつろいでるからすっかり忘れてた。  「迷惑ではないし、居たいなら居れば良い。」  へ?  「だってさ。もうちょっとゆっくりしていきなよ。お昼ご飯も食べたし晩御飯くらい食べて行けば良いよ。」  いや、今の流れはさっさと帰れよって言うとこじゃないのか?  しかもお昼食べた後に晩飯の話とか胸焼けしそう。  突っ込みどころがありすぎてどうでもよくなって来ちゃったな…  「あっ。それとも朝田が迷惑だとか?秋良の部屋が居心地悪いとか?」  なに言ってんだこの人!?  あぁ!ほらなんかまた志田さんが悲しそうな顔してるし!  「迷惑だなんてそんな…!じゃあ、もう少し、ゆっくりさせてもらいます…。」  ソファに座り直すと志田さんがコーヒーのおかわりをくれた。  この人達がなに考えてんのかホントさっぱりだよ…チクショー…
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