第1章

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 ちびちびと美味しいコーヒーをブラックで、ブラックで!飲んでたら隣の神田さんはさっきのコーヒーに更に砂糖を足していた。  それはもはやコーヒーじゃないんじゃ…  志田さんも気にしてないし、いつもなんだろうか?  気になる…  「神田さん甘いもの好きなんですね。」  黙っているのも落ち着かないから話をふってみる。  この話でキレちゃったらどうしようかと内心ビクビクしてるけど。  「甘いもの大好きだよ。頭使うと甘いもの食べたくなるよね?秋良はあんまり得意じゃなかったっけ?」  「そうだな。」  「朝田は家がお店だし、やっぱり甘いもの好きだよね?」  そっか…家族構成まで知ってるんだからウチが洋菓子店なのも知ってて当然だよな…  「特に好きってわけじゃないですが、時々買って食べる程度です。」  「今度美味しいケーキ教えてよ。秋良も食べてね?そんで作って。」  さっき志田さんは甘いもの得意じゃないって自分で言ってなかったか?  そんな他愛のない話をしているうちに外は暗くなり始めていた。
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