第2章

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 学校めんどうだな…  このままゲーセン…  「オッハヨー!シンちゃん!」  いや…あの姉ちゃんのことだからゲーセンに張り込んでるかも。  「オーイ!オハヨー!」  今日は仕事休みみたいだしな。  「無視すんなって!」  どうすっかなぁ。  「シンちゃ~ん!俺泣いちゃうよ!?」  「ウルッセェな!勝手に泣け!」  この頭悪そうなうるさいヤツは笹塚慧(ささづかさとる)  高校に入ってからしつこく付きまとってくるアホだ。  「昨日はどこ行ってたんだよ~?カラオケ行こうって言ったじゃんか!」  「…あぁ。」  そういえば夕方からカラオケ行く約束してたっけ?  すっかり忘れてた。  「何その間!?忘れてたんだろ!?自分で行くって言ったじゃんか!待ってたんだぞ!?」  何だ待ってたのか。  ほっといて帰りゃよかったのに。  律儀なヤツ…  「わりぃ。ちょっといろいろあったんだよ…」    これはホントだしな。  「連絡くらいしてくれても良いだろ…」  何で泣きそうなんだよ…
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