第2章

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 まぁでも教えとこうと思ってたのは間違っちゃいないけど。  「じゃ。俺行くわ。」  もう慧には言ったし、マジで学校に用事無いわ。  「行くってどこ行くのさ?舎弟どもが今日も来ないのかってうるさいんだけど。たまには学校に顔出してやってよ。」  俺の周りでうだうだ言ってる慧を無視して行こうと思ったけど、腕掴むなって!  そういうのは男にされても嬉しくないんだって!  「腕掴むなや。」  「こないだ裾掴んだら問答無用で殴ったじゃん!なぁ学校来てくれよ~!」  今日はやけにしつこいな。  もういいや、特に行きたいとこもなかったし学校行くか…    「わかったから。行くから腕離せ。」  そう言えばきゃっきゃと喜んでいっそううざったい。  犬みてぇだな…  憂鬱になりながら学校に向かって歩き出した。
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