第2章

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 「はい…えっともうすぐ一日研修があります…まだ希望を出してない、もしくは欠席の届け出をしていない人は今日が締め切りですので提出して下さい…連絡は以上ですので…あの…出席取り忘れていたので、ちょっとだけ待ってて下さい…」  一日研修って何だ?  射場ちゃんは出席簿片手に一生懸命欠席者の欄にチェックをいれてるから、今聞くのは可哀相だな…  しょうがないから慧に聞くか。  ちなみに慧は俺の前の席に座ってる。  皆好きな席に勝手に座ってるけど、俺とこいつの席はいつも決まって窓側後ろから2席分を空けといてくれてるらしい。  一年最強の肩書きは意外と役に立つ。  あっ!一日研修のこと聞くんだった。  慧に聞いてみたら怪訝な顔された…  「入学式の時説明あったじゃん。宿泊研修が無いかわりに課外授業受け入れてくれるとこから一つ選んで職場体験みたいなのするんだって。…あれ?シンちゃんそういえば入学式の時、教室にいなかったんだっけ?」  先輩に絡まれてたからな…  「いなかった。前に話したろ?それより宿泊研修がないって何で?」  「あ~…ずいぶん前に暴行事件があってそれから宿泊研修も修学旅行も赤高はやらないらしいよ?」  この学校ならありそうだな…  「ってちょっと待て!修学旅行もないのか!?」  かわいい女の子をナンパする予定が!!  「ないねぇ。ちょっと残念だよね。」  まじかよ…  大きくため息をついてまた机に突っ伏した。
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