第1章

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 今日もゲーセンで時間を潰してたら同じ高校の奴らを見かけた。  あれは3年のたち悪い奴らだな。  変に絡まれたくないし今日はもう引き上げよう。  そっと出口に向かおうと振り返ったら誰かにぶつかった。  「…ってぇな…」  文句言ってやろうと顔をあげて続きを飲み込んだ。  やべぇ…コイツ…  うちの高校のアタマ張ってる奴じゃねぇか!  「へぇ…痛かったんだ?そんなに強くぶつかってないんだけどなぁ。」  ちゃらっとした金髪にジャラジャラとアクセサリーを付けていてパッとみた感じ軽そうだが、キレたら手が付けられないと聞いたことがある。  俺は自分でもびっくりする速さで頭を下げた。  「すっ!すんません!」  こんなに深々と頭下げたの久しぶりだ。  第一志望の不合格を姉ちゃんに報告してボコボコにされた時以来か…
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