第2章

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 …し……ん…      お……て…      …い…って…        おき…って!  「シンちゃん!起きろって!射場ちゃんトコ行くんでしょうが!」  今何時だ…?  ………………………12時半!?  「おいっ!もうそんな時間かよ!?なんで起こしてくんなかったんだ!?」  急いで行かなきゃ昼飯の時間無くなっちまう!  「一応休み時間毎に声かけたけど起きなかったんだよ~。昼飯持ってきてるならここで待ってるから急いで行ってきたら?あと、涎たれてる。」  袖でゴシゴシと口を擦りながら慧を睨みつけた。  どんだけぐっすりだったんだよ…  「今日昼飯持ってきてないから買わないと…時間かかると思うし、待ってなくていいぞ。」  今朝は家から追い出されたから弁当ないし、購買もそろそろ売り切れかもしれない。  最悪昼抜きだな。  先にパン残ってないか見に行くか…  購買まで全力で走ったけどやっぱり全部売り切れで、あるのはいつも売れ残ってる野菜ジュースのみ。  昼飯これだけとかキツい…  嘆いててもしょうがない、職員室行くか…
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