第2章

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 とりあえず慧に相談しようと教室に急いで向かったけど。  昼飯も食いそこねたし、びっくりしたし!  あー!もー!なんなんだよ!  今日学校くるんじゃなかった。  もう5限目ふけるかな…  急いでた足を止めてちょっと悩んでから、屋上に行き先を変えた。  屋上に続く階段を登ると、すっかり静かになった辺りに足音が響いた。  ぶっ壊れたドアに手をかけガリガリとあちこちに引っかかりながらも何とか開く。  まだ少し肌寒い空気が、イラついた頭を冷やして気持ちいい。  「ああ゛!きもぢぃ~!」  せっかくだからちょっと叫んでみる。  どうせ誰もいねぇんだしこれくらいいいだろって誰にでもなく言い訳してみる。  
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