第1章

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 赤高最強の男、神田鋭治(かんだえいじ)  入学当日に赤高の不良達をすべて蹴散らし、1ヶ月後にはこの界隈のグループを仕切ってたと噂で聞いたことがある。  さっきからにこにこしているのに、ちっとも目が笑ってない。  「クスッ…申し訳ない事したね。体大きいのに随分ひ弱なんだね。ねぇアキラもそう思うよね?」  慌ててバッと振り向くとそこには神田さんの右腕、志田秋良(しだあきら)が静かに立っていた。  噂には聞いてたが…俺よりでけぇ…  身長190を越える黒髪の短髪で、唇のピアスが強面を更に強調している。    視線で人を殺せそうだ…  「喧嘩売られたんだ。構ってやればいい。」  ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!  半殺しで済むのか?  「ホントにすんませんでした!神田さんに因縁なんてとんでもないっす!勘弁して下さい!」  とにかく謝り倒すしかない。  ウチのトップ二人にボコされたら…  これからの3年間が地獄になる。
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