第2章

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 神田さんにちょっと失礼しますって声かけて慧にメールしてると目の前に山盛りのチャーハンが出てきた。  志田さんって山盛りにするの好きなんだろうか?  「急いでたか?」  昨日見たからちょっとわかるぞ。  これはきっと申し訳なさそうな顔だ!  「大丈夫っす!昨日の晩御飯スッゴく美味しかったんでチャーハンも楽しみにしてました!」  なぜかため息つかれてしまった。  食い意地張ってると思われた!?    「早く食べなよ。美味しいよ?」  神田さんすでに食べてた!  さっき出てきたばっかりなはずなのにもう半分位なくなってる。  そして志田さんの分を狙っているのがありありとわかる目をしている。  「えっと、いただきます。」  俺が食べ始めたらやっと志田さんも座った。  俺が食べるまで待っててくれたんかな?  それにしても美味しい!  もくもくと食べてたらやっぱり神田さんが志田さんの分に手をのばそうして。  どんな胃袋だ。  「あの神田さん俺の少しどうぞ。」  もしかして毎回とってるのかもってちょっと心配になったので俺の分を勧めてみた。  「ホント!?やった!」  俺の皿に手を伸ばそうとしてきた神田さんの手を、なぜか志田さんががっしり掴んで止めた。  「ダメだ。もう少し作る。」  「でも朝田が良いって言ったよ?ね?」  俺も不思議に思って志田さんの顔を見るけどさっぱりかわからない。  「さっき鋭治は昼ご飯食べただろ?」  えっ?それでこの山盛りチャーハン食べきったの!?
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