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「そっか。じゃあこれも悪気はなかったんだよね?」
指さす先には神田さんの濡れたズボンとびしょびしょの床。
あれ?
そういえば俺の持ってたジュースどこ行った?
パニクっててすっかり忘れてたが…
床に転がってるのはジュースの缶。
もしかしなくてもそれは俺の持ってたやつですね。
途端に血の気が引いていく。
きっと俺は病人も心配するほど真っ青になってるはずだ。
「…ほっ…ホントに…すんませ…俺っ…とんでもない事を…」
恐怖で引きつって舌が上手く回らないなんて事あるんだな。
「わざとじゃないんでしょ?仕方ないよね。秋良んちすぐそこだからついてきなよ。」
許してくれるつもりは無さそうだ。
神田さんは俺の腕を掴むとぐいぐいと引っ張って行く。
人目に付かない所に連れてかれてボコボコにされるんだな。
俺終わった…
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