第1章

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 「そっか。じゃあこれも悪気はなかったんだよね?」  指さす先には神田さんの濡れたズボンとびしょびしょの床。  あれ?  そういえば俺の持ってたジュースどこ行った?  パニクっててすっかり忘れてたが…  床に転がってるのはジュースの缶。  もしかしなくてもそれは俺の持ってたやつですね。  途端に血の気が引いていく。  きっと俺は病人も心配するほど真っ青になってるはずだ。  「…ほっ…ホントに…すんませ…俺っ…とんでもない事を…」  恐怖で引きつって舌が上手く回らないなんて事あるんだな。   「わざとじゃないんでしょ?仕方ないよね。秋良んちすぐそこだからついてきなよ。」  許してくれるつもりは無さそうだ。  神田さんは俺の腕を掴むとぐいぐいと引っ張って行く。  人目に付かない所に連れてかれてボコボコにされるんだな。  俺終わった…
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