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「ある。待ってろ。」
そう言ってキッチンに向かった志田さん。
良かった。
ブラックコーヒーは飲んだことないんだよな。
「ほら。好きなだけ使うと良い。」
「あざっす。」
志田さんの手の中にはスティックシュガーとポーションミルクがどっさり。
そこから2つずつとってコーヒーに投入すると一口飲んでほっと息を吐いた。
志田さんは納得した様に頷いて、余った手の中のモノをテーブルに置いて自分の分に口を付けた。
この人結構世話焼きなんかな?
…………………………じゃなくてっ!
拉致られてコーヒー飲んでほっこりしてる場合じゃねぇ!
「あの…何で俺ここに?」
もう一回勇気を出して聞いてみたが"さぁ?"という素っ気ない返事しか返ってこなかった。
っていうか志田さんもわからないんだな。
そりゃそうだ。
特に何も説明してなかったし。
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