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啓介とは……
なんの展開もなく終わってしまった
『彼氏』としての頭数に
カウントしなくていいのかな？
「なんで
他の女の子が
いつも陰に隠れているんだろう？」
信号待ちのブタちゃんに呟く
「人のもの欲しがる子っているじゃん？
不倫とかもそーだけど……
横取りが趣味なんじゃなくて
カノジョ持ちなら
フツーの男は
ある程度落ち着くもんでさ……
ガツガツしてない男の方が
安心できて
結果的に近寄り易くて
惚れちゃうンじゃん？
攻撃性のなさが
女子的には堪らないんじゃない？」
ハハハ……と笑う……
ガツガツしてない啓介は
『女子的に堪らない男』に変化した
「………………？」
それ、変だ…………
満足してないから
他の子に手を広げるんじゃないの？
啓介の裏側で
私に求められていたのは
…………セフレ
「頭の中……ゴチャゴチャになってきた」
「ツル……？」
前の車のブレーキランプ
照らされたブタちゃんが
…………私を見つめる
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