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「夕飯は?」
「今日、もっと遅くなる予定だったから
お母さんには
夕飯いらない……って言って出たから……」
「なら、メシ……決まりだね
いいとこ見つけたんだ
隠れ3つ星レストラン」
どんなお店?
いきなり、立ち上がられて
慌てて熱いカフェラテを流し込む
いつもの居酒屋さんかな?
とか、思っていたのに…………
…………………………なんで?
なんかさ……
ブタちゃんの
都合のいいように
展開してる気がすんだけど?
「テキトーに座って?」
土曜日と同じセリフを再び聞いて……
試しに
同じ位置に座ってみたら……
「そこは、ダメ……」
……と、再び言われる
人の家だけと
さっきのカフェより……落ち着く……
カチカチカチ……ボッ!
中がスカスカで空っぽの大きな冷蔵庫から
お鍋が出てきて、コンロに乗る
「へぇ~……
ここ……新しいレストランなの?」
「まだ誰も知らない秘密の店だよ……ハハハ」
私もコートを脱いで
キッチンを覗きに行く
ネクタイを緩めながら
トースターにフランスパンを投げ込む
これ……昨日の朝食の残りでしょ?
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