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…………えっと
「お世話になってるから……
そのうち……?
いつの日にか……?
ちゃ~んとお返しに
……ご……ご馳走するからね?」
「いつ?」
ンな……目を輝かせて聞かれても……
…………ポリポリ
「お料理全然だめだから
少し練習してからだから
……当分先……アハハ
ごめんね、ブタちゃん?」
目を逸らすため
グラスに手を伸ばし、誤魔化す
「俺は、下手でも全然かまわないよ?
むしろ、段々上手く成っていく過程が見れて
最終的に百点取れたら嬉しいだけで……」
それさ……
「ブタミ先生?
私、中学生じゃないから
そんなセリフ聞いても気合い入りませ~~ん」
ハハハ……ダメ?……とか言いながら大笑い
これ以上、空気が変化しないよう
必死に踏みとどまる
なのに……
雑誌をポンと投げ
前屈みになり
灰皿でタバコをもみ消す
…………油断した
体勢を戻しながら
ブタちゃんの手が伸びてきて
………………!!
手を掴まれた
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