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あぁ……どーしよう…… 指を絡められ ニギニギ…… 顔が熱くなる これ以上の接近は危険だと知っているのに…… 手を引けばいいだけなのに 覚えたての ブタちゃんの大きな手の感触は心地よくて…… …………拒否出来ない 繋がった所から エネルギーが送り込まれてくる ダメだ…… このままだとホントに 中途半端なまま…… 寂しさを埋めるためだけに…… ブタちゃんの優しさを利用してしまう ちゃんと伝えなきゃ…… 「今日ね…… 啓介と滝沢さんが お揃いの腕時計をしていたの…… それとか…… 私が渡した仕事なのに 啓介に質問して 楽しそうに教えてもらっていたり…… それを見て、辛かったの ……だから ブタちゃんとカフェでいる所を 誰かに噂してもらえて 啓介の耳に入らないかな……とか思ったの ラブホで啖呵切って飛び出したクセに まだ啓介のこと好きなのかな?……って もし、噂になったら…… 私を手離したことを 後悔してくれないかな……とか……」 ニギニギが止まり ブタちゃんが天井を見上げ …………言葉を探している 沈黙が続く
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