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ごめんね……
気持ちを隠してまで
私を優先してくれるんだ…………
ブタちゃんの気持ちを受け止めたい
私も手を伸ばして
こめかみを押す指を掴む
違う
ブタちゃんと離れる方が……
ブタちゃんを失う方が……
私は辛い
「もう、啓介のこと好きじゃないことが
ハッキリわかったから……」
涙が零れてきた
ブタちゃんの唇が
優しく弧を描く
「ツルなら…………
俺、愛し続けられる自信があるよ
だから……
…………俺にしとけば?」
頭を撫でられた
そのセリフ…………
…………どこかで聞いたことがある
ゆっくりと…………
ブタちゃんの唇が近くなる
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