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「………………ｳﾝ」
小さな返事
その答え以外許さないのに
ﾄﾞｸﾝ……
心臓が跳ね上がる
早くなる呼吸を
必死に抑え
「今の千鶴なら……
どっちの俺と…………
………………キスしたい？」
視線が俺に戻ってきた…………
ツルの瞳が俺を支配する
片想いとは
こんなに切ないものなんだ
…………頼むよ
こんな酸っぱい気持ち
もう、２度と経験したくないから……
もう、２度と経験させないでくれよ……
ゆっくりと
唇が動き……
「………………い……今……かな……？」
俺………………
この壁…………
見事に貫通させました！！
…………そっと胸元に引き寄せ
肩に回した手を
喉元からアゴに滑らせ
上を向かせる
「…………えっと…………私……」
「………………ｼｯ…」
人差し指を１本立てて
ツルの唇に押し当てる
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