12

18/21
20805人が本棚に入れています
本棚に追加
/1074ページ
ピザが届いて6000円弱の金額を支払う …………高くねーか? 「私が出すよ……」 千鶴が財布を持って玄関まで来るけど 本来なら注文した人が財布をだすもんだし…… 立場的にも『姉』だろ? 払ってくれてもいいんじゃないのか? ……と、セコイことを考えてしまう 「あちち…… うわぁ~~ありがとーー! チョー久しぶりの味 んまーーっ!」 『ありがとう』………って言った? 客という立場より この場で 一番年下であるというだけで…… …………ゴチなんだ 「あの家だと ピザなんか頼めないからさ~~」 「「なんで?」」 素朴な疑問 ふたりでハモる 「頼んだら怒鳴られそうだもん 朝も作らなくて 昼はコンビニのオニギリだし 夜ピザ取ったら……ねぇ?」 確かに、その食生活は自慢できないな…… …………って、語る相手は あの家には住んでないけど 千鶴は『小姑』だよ? 大丈夫なのかよ? あんま、きつい言い方はやめた方がいいのに…… 「……で? 初美さんの相談はなんなの?」 ほ~~ら…… 千鶴がピリピリしてきた…… 「だからね? 千鶴さんからお義母さんに 何気なく…… 遠回しに…… 私たちの生活に 干渉しないで欲しいことを 上手く伝えてほしいの……」
/1074ページ

最初のコメントを投稿しよう!