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展示会の話をしながら…… …………チラッ …………と、私のキャリバに視線を送る 「それ、何?」 え~~?! またまた変な質問された 「な……長野に行く予定だったじゃない? あのね…… 私、午前中用事があってさ………… 家に戻れないから 最初から荷物持って出ちゃったの ……そーいうワケでキャリバ」 浮かれまくってた自分が恥ずかしくなり 親と同様…… それっぽい嘘をつく 「じゃあ、お泊りセットってことだよね?」 「……う、うん……だね……」 啓介の手が テーブルの上に置いた私の手に重なり …………ギュッ 優しく握り締める 「えっと……」 ………顔が熱い ドキドキ…………ドキドキ………… さっきまでのイライラは消滅 「これ……飲み終わったら …………店を出よう」 うわぁ~~~~どーしよう!! すっごい緊張 意識を逸らそうとすればするほど…… ………………ドキドキドキドキドキドキ 穏やかではいられない …………顔が上げられない 誕生日まで……………… ………………あと3時間
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