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「どんなとこが……スゲーいいの?」 真似してみる 私の口調がおもしろかったのか…… ……クスッ……と、笑って ペッタリくっついてきた 「だってさーー 千鶴の部屋なら 毎回……こんな風に…… 堂々とベタベタ出来るじゃん? 他の社員の目を気にして 遠くで待ち合わせをしなくていいし コソコソしなくていいって一番だろ?」 うん……だね…… 啓介に夕飯を作ってあげられるし 朝ごはんも……… ……って……ヤダ……照れちゃう お弁当とか お揃いのマグカップとか ……ずーっと、憧れだったなぁ~~ 再び緩む…… 腰に回されていた腕が ゆっくりと肩に登ってきて…… ………………キス 優柔不断な私…… だんだんと自分に甘くなってしまう お泊まりしちゃおうかな…………? 元々、お泊まり計画だったし…… ……とか思い始めてきた ゴメンネ…… ブタちゃんには 電話出来ないかもしれない …………………………? あれ? キスの合間に ガラステーブルの上に目が行く さっきは気づかなかったけど…… 定期入れ…… タイピン…… 紐付き社員証…… ボールペン…… ……啓介の付属品が置かれている灰皿の中に、見慣れないものを発見した 「ねぇ……腕時計変えたの?」
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