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「部長たちに聞かれて あなたは何て答えたの? 自分が薬を持ち込んで 自分が混ぜて 自分が無理矢理飲ませた 言わなかったでしょ? 大切なお友達なのに なぜ身代わりにならなかったの? なぜ庇ってあげなかったの? あなただって友達を捨てて 自分の身を守ったんでしょ?」 あぁ……止まらない…… 「解雇になった3人は 解雇になる理由があったからなの ……わかる? お友達は残念だったけど 同じ場所で、同じ事をしていたのに あなたは解雇にならず ラッキーにも逃げ切れて良かったね やったね!会社に残れたじゃない! ……そう、言われたいの?」 私に平気な顔して……って言うけど 平気じゃないよ? 「今回の件、人に自慢できる? 何の生産性もない事 それ、社会人のすることなの?」 「遠藤さんが黙っていてくれたら 問題にならなかったと思わない?」 これっぽっちも思わない 「あのね? 病院に運ばれて 検査結果も出て グラスのジュースからも検出されて 警察にも話しているの 今さら『実は、あれ演技でした』 ……って、あなたの友達のために 言って欲しいワケ? 子供じゃないんだからわかるでしょ それで 事実が変わるとでも思ってるの? 最初に戻るけど それでもまだ私が 3人の人生をメチャクチャにした ……って思ってる?」 「………………。」 私を睨み付け コツコツ…… ヒールの音を響かせ立ち去っていった …………言い過ぎたーーー……
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