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「昔だったら泣きながら酒飲んでたもんな クスッ…… 『私がおごるから』とか言ってんのに 早々に酔い潰れてさ~~…… ………まだあの金、立替えたまんまだ」 なんで今、そんな過去を持ち出すのよ 「…………もぉ」 あぁ…… あの時も……その時も…… この瞬間も…… 私が苦い思いをして 溺れかけると…… ……いつもタクミが救ってくれていた ティッシュで鼻を拭きながら 「いくら……?……今、払うよ」 「体で払ってもらうからいいよ」 「……ヤダ……変態オヤジ」 「ハハハ…… お前、変態オヤジと結婚決めたんだろ?」 「もぉーーー」 変態オヤジが ……クスクス……笑い 濡れたまぶたにキスをくれ …………やっと解放 遅い遅い夕飯タイムが始まる 「まぁ、察するところ…… 中岡さんは 解雇になったうちの誰かを 好きだったんとか デキてたとかじゃないかー?」 合法とはいえ 薬物に手を出しちゃう人だよ? 自分だって庇えなかったクセに エラソーに私に庇え……って、何言ってんの? 「どーいうこと? その彼がクビになって…… …………私に八つ当りなの?」
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