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「………ン…」 「淋しくなる?」 タクミが私からゆっくりと抜け出していくと 急に体温が下がるから すごーく……淋しくなる…… ……あれ? ねぇ……今、何時なの? 手を伸ばし 後ろを向かされた時計を戻す。 時間は5:30 一体、何時から始まってたんだろう? 結局、タクミが満足するまで その間…… ついでに何回もイかされしまう ……シャワー浴びたい ……のど乾いた 毎朝寒くて起きたくないのに 今は このまどろみがもったいなくて 暑いのに起きたくない タクミが ゴソゴソ…… ……と枕の下に手を伸ばし 何かを掴む また私の上に重なってきて ……キス ……キス 「千鶴……?」 「俺さ…… もうこの先 ひとりで生きてく自信がないんだよ」 プッ…… 奥さんに逃げられた 冴えない中年のおじさんだね 「何を急に……どーしたの?」 …………? 急に真顔で 「俺は千鶴が居たら幸せになれる そしたら、千鶴も幸せにできる これは言い切れる 絶体、大丈夫…… だからさ…… 二人の幸せのために…… …………結婚しよう」 トクン…… 小さく心臓が跳ねた 私の左手を掴み …………薬指にキス スルリ…… そのままリングが 滑ってきた ………………!!
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