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『17:25には到着する』 『私、到着したよ』 勝手を知ってても 千鶴が不安になったら心配で…… 授業無いのに走り込んで セーーーーフ!……何がセーフなんだか? 当たり前だが 千鶴は気にせず スタスタと教室に向かって行った 「あらあら久しぶりの 『ブタツルセット』だわ~~」 事務の池上さんが ランチセットみたいなこと言うから 職員室が大爆笑 チャイムが鳴り 小学生と中学生が入れ替りのタイミング ……1番騒がしい時間 「待って待って先生ぇーー」 「みんなチャリ?」 小学生に囲まれながら 職員室まで戻ってきたツル先生 ………………? ……が、テキスト抱えたまんま通過して外へ 自転車置き場まで 子供を送りに出て行ってしまった あっ……! そうだった……忘れてたよ…… ツルと俺で 毎度、子供の見送りに出ていたなぁ~~ 俺も行こうかな? クスッ…… 昔っから ツル先生を追いかけてばっか 中学生の授業が終わっても さっきと一緒で 「別にいいよーー自分の判断で決めなよ」 「だってもう中3だからわかるでしょ?」 「へぇ~~初めて聞いたよ~~」 たくさんの笑い声とともに ツル先生が 大量に生徒を引き連れて……外に行く 追いかけよーー! 「ツル先生気を付けろ!」 「ブタミ先生がが来たぞ」 んのヤロー 「居残り、発表しよーかなーー」 「「「さよならーーー!!」」」 慌ててみんなチャリで帰っていく 「アハハハ……ブタちゃん人気者だね~~」 人気者はお前だろ?
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