28

7/35
前へ
/1074ページ
次へ
土曜日になると ツルの授業を受けた子が 早くにやって来た 「お前らどーしたの?」 「だってツル先生がわからなかったら 質問に来るようにって言ってたの」 「空いてる教室で勉強していいって~」 授業は19:00からなのに ツル先生の魔法で 急にヤル気が出たらしい 「よぉぉ~~! ブタミ先生、世話になったなーーー!」 塾長が元気よく入ってきた 「おぉ~~! 退院おめでとうございまーす」 1週間の報告と 急遽、ツルを呼んだ事を伝える 「ツルちゃん助けに来てくれたんだ 来週、宇田川さんに戻ったら ……またブーイングだなぁ~~」 『また』……って? 塾長も困ってたんだ チャイムが鳴り 本日も生徒に囲まれて……外に行く ……生徒の方がデカいのに ツルの方が大きく見えるのは オーラがすごいから? 外に出てた所で ツル先生と子供たちが盛り上がってたのに 「うるさいナー早く帰んなさいよ!!」 はぃ? ……なんで? なんで宇田川さんの怒鳴り声? なんで帰ってきたの? なんでここに居るの?! シィーーーン…… 無言でチャリが遠のいていく音 蜘蛛の子を散らすように 自転車置き場に生徒の姿はなくなった この3日間 めっちゃ活気あったのに ラストでこの人が出てきて …………鎮火 何しに来たの? 「いい加減にしてくださいよ!!」 いきなり千鶴を怒鳴り付けた
/1074ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20811人が本棚に入れています
本棚に追加