28

8/35
前へ
/1074ページ
次へ
「声、大きすぎましたね……」 「そーじゃなくて! あそこまで子供にナメられて 恥ずかしくないんですか? もっとしっかりしてくださいよ 私の代わりに来てくださったんですよね? こんな遊び半分でやられたら もう1回、同じ授業をやり直さないと…… カリキュラムがあるんですから困りますよ はぁ~~…… ……次がやりにくいわ」 よく喋るヤツだ 聞いててイライラする ……ツルを知らなすぎ 「遊び半分でやってませんよ? ちゃんとメモの指示通りやりましたよ? 宿題をやってない子が多くて ビックリしましたけど……」 黙っていられなくなった 俺って……過保護? 「あれ?宇田川先生?」 「あ~~!こんばんは~~ ゼミ合宿のお土産持ってきました~~」 いきなり態度豹変 休みをもらっているのに ノコノコと俺たちに続いて 職員室に入ってくる 「こんばんは~~! あーー塾長! 退院おめでとうございます これ、お土産でーす!」 ……ずーーーっと塾長に絡み付いて なかなか終わらない どーしようか…… 千鶴をチラ見すると クスクス笑いながら採点中 「なにやってんの?」 「アハハ……読書感想文 めちゃめちゃおかしくって~~」 …………?
/1074ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20811人が本棚に入れています
本棚に追加