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じゃあさ……
「こないだ代官山で通りかかって見たとこ
スゲーキレイだったから行ってみようよ」
「……うん
でもさーー
……まずは予算決めないと」
「そこ気にしてんの……？」
「出来れば、親に負担かけたくないし」
………………？
あぁ……実家の工事で
キューピー、金使っちゃったもんな
それ……気にしてんだ
マヨさん居ると出費多そうだしな
「じゃあさ……
ウェディングドレスだけでも
試着に行こうよ」
袖を通したら千鶴の気持ちも
何かしら変わるかもしれないことに
……期待
「じゃあ、さぁーー…………えっとぉ〜……」
ペラペラ……と、さっき見たページに戻って
「ここは？」
『Sweet Story』
───甘い時は永遠に───
「この人、有名なデザイナーさん
日本人初でパリで賞取ったんだって」
「ふぅーーん……渋谷なら近いね
でも高くない？」
「試着だよ」
ｵｼｯ！
心のなかでガッツポーズ
千鶴が少し上向いてきた
早速電話……
「今日の15:00過ぎならOKだってよー」
「りょーかーい
ねぇ～このデザイナーの人…
……『関 真由』だって
『飯塚 真由』じゃなかったかな？
でも、なんとなく
この名前、聞いたことあるかもぉ」
よしよし
俺がドレス着るわけじゃないのに
めっちゃワクワクしてきた
「さーーて！
昼めし食ってお出掛けだーー」
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