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「あのさ……」 ひとりで盛り上がってる啓介 「…………んーー?」 唇の2センチ手前で 手のひらを差し込む 「滝沢さんとはどんな関係なの?」 「滝沢さん?…………?」 キスの拒否理由が滝沢さん 何もないなら…… それでいい…… 「専務が俺を気に入ってくれてるだけだよ 何も知らない 純な娘を狼から守ってくれ ……的に頼まれてるだけだよ?」 でも…… 何かあっても…… 『無い』と言い通して欲しい 浮気の掟 私への義理 バレなきゃ、私だって傷つかない お願い! ホントの事……言わないで…… 知りたくない …………なのに聞いてしまった ピロン…………ラインだ…… きっと、ブタちゃんからだ………… 「昨日、専務と滝沢さんが会場に来てさ 終ってから 誘われて3人でメシ食ったんだよ そしたらさ…… 『二人ともお似合いのカップルだぞ?』 ……とか、言われてさーー 無理矢理 娘を押し付けられた形になっちゃって……」 啓介は…… 未来の自分のデスクを確保できそうなの? 「これからの事はわかんないけど 彼女とは恋をしてないから 社禁には触れないだろ? ある意味『お見合い』だよ 俺が結婚することになっても 千鶴が独り暮らし始めたら 会いに行くから ホントに心配なんかいらないよ? ほら、笑えよ…… 引越はいつ? 俺、手伝いに行くよ?」 ………………?!
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