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そろそろ夕方 急いで戻らないと…… 直ぐに暗闇で道が見えなくなる 「帰ろ……?」 貝殻をハンカチに包んでやる ツルが口を聞いてくれないけど 怒ってる様子もない 手を繋ぎ直すと……拒否もされない…… コレ……脈アリでよろしいでしょうか? 岩を乗り越え 薄暗い細い道を縦に並んで 車に向かう パキーーーン…… 「いやーー!何?何?」 背中にしがみついてきた ……クスッ…………枯枝を踏んだ音だよ かなり嬉しいハプニング 他にも枝は落ちてないか? 「俺から離れるなよ? ここらへん 獰猛な野性動物も出るから危険なんだよ……」 「う、うそでしょっ…………?! 熊とか蛇とか出たらどうしよう……」 ビビりまくりのツル 西伊豆に居たら大騒ぎだ それに…… 全国各地の熊も蛇も …………現在冬眠中だよ 車に命懸けで到着 「怖かったぁ~~……」 シートにグッタリ座るツルが可笑しくて まだ帰りたくないなぁ~~ ……とか思ってしまうが 車はゆっくりと山道を走り出す
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