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呆れるお願いに
ため息が出そう
「ちかだって、やたらとなついちゃってさ……
『おばあちゃんとこで、ご飯食べるぅ』
……とか言って下に行っちゃうの」
「そんなぁ~~今だけでしょ?
ちかちゃんも
手料理が珍しいだけなんじゃないの?」
グサーーッ……
千鶴から
鋭いナイフが投げつけられた
今のかなり深く刺さったと思う
確実に殺られる距離だ
「マヨネーズある?」
……いきなり話が飛ぶ
キミ、キミ……
そこ……ナイフ刺さったままだよ?
気づかないの?
痛くないの?
冷蔵庫から出して渡してやると
フライドチキンにドロドロかけて
ついでにピザにもかけてしまった……
「あっ……ねぇ、ふたりとも全然食べてないじゃーん?
…………もっと、ジャンジャン食べてよぉ」
それ、お前が言うセリフかぁーーー?!
「お兄ちゃんには、相談したの?」
「ムリムリ……
隼人さん……
お義母さん達に
なんでかわからないけど
スッゴい気を使ってんだよね~~
ただの仕事の帰りなのに
二人にお土産買ってきたりしてさ……
自分の親なのに変じゃない?
昔、親子間でなんかあったの?」
「「………………。」」
家のローンも光熱費も出してもらって
その上、メシまで食わしてもらってんだ
そりゃ
気を使うだろ?
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