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30分後、なんとか一言だけとはいえ、他のクラスに伝達を終え、自分達のクラスへと戻ってきた俺とエニシ。
お!両隣のクラスの委員長達!
二軒隣、三軒隣の委員長達もいるな。
これですでに七クラスか・・・。
「よっし!来てくれてありがとうっ!!
俺の考えた作戦はこうだっ!
攻守の完全分離っ!各クラス最強数人は攻撃に回って!他はみんなで寄り集まって防御固めるっ!!
わりっけどっ!うちらのクラス言い出しっぺだから中心っ!!
そんかわり全体防御魔法はみんな均等にするっ!
壁を背にしてその周りを半円形に他のクラスで固めて一塊になるんだ!
そんでとにかく守備守備守備っ!!
時間ねえからっ!飲めねえなら帰れっ!問答はしねえっ!」
まくしたてるエニシ。
勝手に決めるなっ!とかぼやくもとりあえず頷くゆかり。
意味が飲み込めてきたか、ざわつく一同。
「・・・一年だけになったら?二年三年が潰しあって一年だけになったらどうする?」
隣のクラスの委員長が口を開く。
「そんときゃ一年の中でバトルロワイヤルだ。
どのみちうちの最強もおたくらの最強も外で戦ったあと。消耗してるはずだろ。ならその場に立ってる誰にでもチャンスはある。そうは思わねえか?
あとっ!問答もうしねえぞっ!!
さあどうするっ!?代表権限で今すぐ決めろっ!決められねえなら同盟不参加っ!!」
「・・・乗った。」「うちも。」「俺達のクラスもだ。」
先にきた連中三クラスが早々に参加を表明する。
当然だ。この後もくれば、まだ半円の内側。
「僕のクラスも参加します。」
「あたしも~。」
また増えた。計6クラス。
バタバタバタバタ。
遅れてやってきた他のクラス代表がさらに五名。
簡単に説明する。
結局その後色々とやりとりがあり、一年同盟に参加を表明したのは計8クラス。総勢300名ほどにもなった。
その他にも二年三年が生き残っている間限定ではあるが不可侵条約を結べたクラスが4クラス。
・・・これは、強い。
しかしなんて手腕と行動力だ。
あっという間にクラスをまとめあげ、さらに他のクラスまで巻き込んで、一大戦力を築き上げた。
それも僅か一時間足らずでだ。
もちろん口約束だけの脆い繋がり。
現実早々上手くいくとも思えない。
裏切り寝返り反乱錯乱ひっちゃかめっちゃかにはなるではあろうが。
それにしてもだ。
カエルの子はカエル、か。
けっ。
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