過去

5/11
前へ
/758ページ
次へ
3人目の彼氏は2歳離れた年下だった。 出会いはたまたま店の前で男に絡まれていた私を助けてくれたのが、彼だった。 その時は簡単にお礼を言い、別れた。 もう二度と会うことはないだろう。 そう思っていた。 でも偶然的に二度目があったのだ。 「偶然ですね」と会話は弾み、急に彼は真剣になって言った。 「俺は一目惚れをあなたにして、ずっと会いたいと願っていました。出会って二度目ですが、付き合って下さい」 すごく情熱的だった。 この出会いは偶然じゃなく、運命だったのかも―。 言葉に惹かれ、付き合うことになった。 最初彼は働いていたけど、何の相談もなく仕事は辞めてしまった。 必然的にお金はなくなり、全てのデート代の支払いは私。 就活をしている彼を見て、いつか就職が決まるその日までと信じ―。 結局彼は就職は決まらず、お金だけを私に求めるようになった。 ある日開かれた状態で、彼のケータイが机の上にあった。何気なく見てみると。 編集途中のメールだった。 「別に働かなくても金もらえるし。そう言う女って、便利だぜ?就職決まったら全部返すって言えば、出してくれるし」 裏切られた気分だった。 すぐに私から終わりを告げた。
/758ページ

最初のコメントを投稿しよう!

282人が本棚に入れています
本棚に追加