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私の両親は仲が悪かった。 いや、悪いと言うのではなく冷めていたのかも知れない。 父と母の3人家族だった私は、ふたりに嫌われていた。 それゆえ家の中に私の居場所などなかった。 両親はいわゆる「デキちゃった婚」で、19歳の時に私が出来た。 でもお互い愛し合ってたのではなく、身体を求めた結果に私が出来てしまったそうだ。 それに仕方なく結婚し、産んだ。 母は何かと、決まって口癖のように幼い私に言った。 「お前さえ出来なければ」と。 父も機嫌の悪い日は私に虐待をし、怒鳴り散らす。 「お前が出来なければ、こんな暮らしをしなくてよかったんだ」と。 私が殴られようとも、母は一度も私を助けたことはなかった。 冷たい目でただその光景を見ているだけ。 一度も授業参観や運動会などに出席せず。 一度も誕生日やクリスマスを祝ってもらったことはなかった。 幼いながらに、楽しそうに祝ってくれた話をしている周りの子達が、羨ましかった。
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