私に構わないで

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そんな思いが顔に出てしまってたのか。 「俺が行くよ」 と、高峰が言った。 「女の子同士がいいのっ。ね、片瀬さん一緒に来てよぉ」 私はしばらく黙っていたけど、「分かった」と立ち上がった。 「ありがと~。じゃあ行こう」 中村が歩き出したので、その後に歩き出した。 どう言う風の吹き回しで私を指名するかな? 私を見て不敵に笑うくらいだから、嫌いだと思うんだけど。 店の出入り口の前に着くと、中村がくるりと私を見た。 「あなたには負けないから」 唐突な言葉に「はっ?」と言ってしまった。 「遅番の男の子達にちょっとちやほやされてるからって、いい気にならないでよね。真梨が本気出せばみーんなイチコロなんだから」 ちやほや?いい気になってる? 「まず黒岩君は真梨のものにしてみせるから」 ニヤリと笑うと店から出て行った。
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